ガソリンエンジン用オイル

ガソリンエンジン用オイル

エンジンオイルの交換の目安

エンジンにとって過酷な走行は、次の通りです。

  • 短距離走行(8㎞以内)を何度も繰り返す場合が多い。
  • 低速走行(30km以下)やアイドリング状態で使用する場合が多い。
  • 砂砂利や凹凸、雪道、未舗装路を走る場合が多い。
  • 山道や登降道路を走る場合が多い。

エンジンオイルを選ぶ基準(規格)

オイルの粘度イメージ

1.エンジンオイルの粘度規格(SAE粘度規格)

 

低温時の粘度

この数字が小さいほど寒冷地でもサラサラで寒さに強く、エンジンの始動性、燃焼効率が良い。

高温時の粘度

この数字が大きいほど暑い季節でもオイルが硬く、熱に強い。高速走行に適していて耐摩耗性に優れている。

2.エンジンオイルの粘度規格(SAE粘度規格)

オイルには、SAEという(アメリカ自動車技術者協会)粘度による分類があります。車の走行状況や使用する地域の気温によって、オイルの粘度が選べるように分類、表示されています。
たとえば、

  • 冬の寒さが厳しい地域では、低温流動性に優れた粘度の低い(サラサラした)オイルが必要。
    一方、
  • サーキット走行のように高速・高回転でエンジンを酷使する場合には、油膜切れを起こさないように粘度の高いオイルが求められます。
    5W-30
  • 5Wは、低温側の粘度グレードで、数字が小さいほど、低温始動性が良い。Wは、WINTERの頭文字W(冬)で低温を連想させる意味で使われています。30は、高温側の粘度グレードで数字が大きいほど粘性が高い。

 

4サイクルエンジンオイルの粘度分類

エンジンオイルの粘度分類については、SAE(アメリカ自動車技術会)が制定した「SAE-J300」が世界的に普及しています。粘度グレードに「W」が表示されているものは、寒冷地仕様あるいは冬期仕様で「Winter」から採られているとされます。1999-2003年には、低温粘度特性が改訂されています。

注)*1;0W-40,5W-40,10W-40のグレードオイル、
  *2;15W-40,20W-40,25W-40のグレードオイル

参考出典;ペトロテック1999-2003,Vol.24,No.6他

ガソリンエンジンのAPI規格

最高グレードはSPまで上がっています。

  • ガソリンエンジンオイル規格は、”S”で始まり、これは「サービスステーションオイル(乗用)」と「スパークプラブで着火するエンジンタイプ」の頭文字をとっています。
  • SAで始まり、現在最高規格はSPクラスです。時代で要求される基準や、その時代における最新のエンジンでテストされ合格した規格が最高規格となっています。

1.ガソリンエンジンオイルAPI規格

2.ガソリンエンジンオイルAPI規格

規格 発効 特徴
SL 2001年7月 ・省燃費性の向上(CO2の削減)
・排出ガスの浄化(CO、HC、NOxの排出削減)
・オイル劣化防止性能の向上
SM 2004年11月 ・更なる省燃費性
・触媒被毒の軽減
・高温酸化安定性
SN 2010年10月 ・省燃費性能はSM規格対比0.5%以上の改善
・デポジットの発生をSM規格対比14%以上改善
・触媒に悪影響を与えるリンの蒸発を20%までに抑制
SN PLUS 2018年5月 ・LSPI対応(直噴エンジンで起きるスーパーノッキング防止)
SP 2020年5月 ・LSPI対応
・タイミングチェーンの摩耗低減性能向上

 

ILSAC規格

日米の自動車工業会で組織する国際潤滑油標準化認定委員会(ILSAC)が、API規格に、「省燃費性能」を加味して評価した規格。ILSACマークは、通称「スターバーストマーク」とも呼ばれます。API規格の「SH」以上のグレードのオイルに燃費節減試験などを行い、認証します。

 

 

オイルは当社のネットショップから購入できます。